筑波大 STEAM Leadership Program

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第5日目 瀬尾 拡史氏 講演

5日目 瀬尾 拡史氏 講演

9/24(火)
『医療CGを当たり前のものにする(…という夢)』を講義

いまや映画やゲームで当たり前に使われているCGが、最近では医療の世界にも取り入れられ始めています。3Dプリンタで作った臓器の模型や、ARで現実空間の中に臓器を出現させる取り組みが紹介されることが多いが、医療現場に本当に役立つことを考えた場合、必ずしも流行りの(最新っぽく見える)技術を使うことが正解とは限らない。医療CGを当たり前にするための工夫やハードルなどを、具体例とともに講義されました。

 

中学のころからCG グラフィックに興味を持ち、大学は医学部に進んだ、在学中に裁判員裁判制度の実施がありその裁判で使用するためのCGを法医学の方から依頼された、それがきっかけとなり、直接医療に役立つCGがありそうだと思いはじめ、卒業後の2年間医師として医療現場で働く事を決意した。そこで、医療現場ではCG世界では当たり前の事が、そうではないことが分かり、さらにやりたいことがハッキリ見えてきたという。

医療CGの将来と現状の課題については、医療CGデータを作る部分がまだ発展途上なのが現状。「簡単にできる事」、「時間のかかる事」、「儲かる事」と「役立つ事」の狭間の課題に直面しているが、患者さんのために役立つCGグラフィック、病気臓器をリアルタイムに見られるような医療CGデータに将来はしたい。広く普及するためには、既存のどこでもある技術でなければならい事や自分の中で当たり前だと思っている事を信じやっていく事が大切だと話された。

近い将来、パソコン画面上に自分の体内がCGとなって表示され、説明されている自分の姿が浮かんだ!

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