筑波大 STEAM Leadership Program

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第4日目 植田 宏昭氏 講演

4日目 植田 宏昭氏 講演

9/17(火)
『季節予報の社会実装に挑む』を講演

異常気象に直結する半年から一年先までの季節予報の精度は、気候科学の進展により社会実装が可能な段階あるそうだ。平成29年には気象ビジネスコンソーシアム(事務局:気象庁)が立ち上がり、産官の連携が始まりその流れの中で「学」として大学は、季節予報の衣食住に関する生産調整、広範な社会インフラ等への利活用促進に向けて、最先端の気候変動科学を広く啓蒙することが期待されているのが現状。今日は、具体的な季節予報の仕組みを講義していただいた後、その利活用落合先生のワークで具体的に考えてみた。

 

気象とは大気現象のこと、天気とは日々変化する頭上の気象、気候とは、数日~数か月平均した天気の傾向。異常気象とは、天候が平年に比べて乖離している状況。まずこのことを頭に入れて、講座を聞いてみた。20世紀は気候学と気象学を別々に運用していたが、現在は両方の予測を基に気象力学として気候システムや気候モデルを出している。

エルニーニョが起きた後インド洋海面温度が高かった関係も明らかになり、ラニーニャがやってくる頃、海水温が低くなくなることは異常ではないと判明された。

エルニーニョは発生すると5ヶ月続く、このことから、約半年先の気候予測がつくようになった。

インド洋で6月ごろ気温が高くなると、下降気流が日本付近にくるので冬に台風が来ない。日本の現象でありながら、熱帯の対流活動に影響されている。

コンベクションジャンプが起きると梅雨が明ける!

温暖化すると台風は減りますが、雨は降る・・などなどそのことから、気候学は半年先の気候を読み取ることができる。(* ̄- ̄)ふ~ん。すごっ!

 

日本ではこの気候学を活用しきれていないのが現状。今日のワークお題は「気候ビジネスを考える」だった。

いろいろな考えが出てきた中、最後に落合先生が話した内容は刺さった!建設などの工事施工時期が天候により前後することや、作業時の熱中症のリスク管理などに、気候予想を取り入れられれば、建設業者側も依頼者側も大変助かるのではないか?と話された。気候システムの活用により2者とも助かるとは!一挙両得とはまさにこのこと!新しいビジネスモデルが出来上がった!課題創造の第1歩でした!

 

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