筑波大 STEAM Leadership Program

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第16日目 野村 暢彦氏 講演

16日目 野村 暢彦 氏 講演

12/17(火)『微生物社会学:生物界究極の環境適応型組織形成システム』を講義

単細胞である微生物も、会話し、群れて集団になり微生物社会を形成していることが近年の最新科学で明らかになってきた。興味深いことに、集団(構造)は環境に適応して変化することもわかってきた。そこには、微生物の様々なコミュニケーションシステムや多様性を生み出そうとする仕組みが関与している。40億年の間、どんな環境変化(気候大変動等)にも最終的には適応してき来た微生物について、そのふるまいそして微生物社会における組織体制と人間社会を比較しながら考察した講義が繰り広げられた。

微生物が解き明かされていく歴史の中で、サイエンスとテクノロジーがあったから微生物の生態が分かり、それを今なお続けているが、99%の微生物は未知の世界で1%しか解明されていないそうだ。その1%から微生物が集団で行動している事、細菌は自ら生産する化学物質を言葉にして会話している。最近は集団になるとシグナルにより生育を制御し、環境に見合った適正数などを調整している。微生物もいろいろなタイプがあり、集団を守るために変わり者を排除するのではなく、役立つ場面で行動する自然とそうなっている。企業内での働き方内もおのずとそうすることが良いのではないかと講義されたことにうなずけた。

超生命体の微生物は免疫・肥満・メンタル・癌・パーキンソン病・様々な疾患にも関与している事が明らかになってきている。
集団微生物の深い理解と応用は、集団微生物の制御に貢献できる。まだまだこれから多方面に向け微生物の活躍が期待されている事が分かった。

この講座でしか聞けない話しをたくさんして頂き微生物博士になった気分です。
サイエンスとテクノロジーの共存でますますの研究成果が期待され、わくわくが倍増されました!

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